こちらのブログでは、患者さまからよくご相談をいただく症状や病気について、実際の当院での治療例を交えてご紹介しています。
患者さまの病気に関するお悩み解消のお役に立てれば幸いです。
蛋白漏出性腸症(Protein-Losing Enteropathy:PLE)は、腸から血液中のタンパク質(主にアルブミン)が異常に失われる病態です。重症化すると低アルブミン血症を引き起こし、腹水・浮腫・食欲不振・慢性下痢・体重減少などの症状を呈します。放置すると命に関わる場合もあり、早期診断と専門的治療が重要です。当院では、東京大学附属動物医療センターで消化器疾患の診療に従事…
続きを読む ― 胆のう機能異常と早期発見の重要性 ― 犬の胆泥症とは、胆のう内に胆汁がうっ滞し、胆汁が濃縮して泥状物(胆泥)となったものが貯留する状態を指します。胆嚢(たんのう)は、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあり、肝臓で作られた胆汁を濃縮し一時的に貯蔵しておく袋状の臓器です。食事を摂取すると胆嚢が収縮し、貯蔵されていた胆汁が十二指腸に排泄され、脂肪の消化を助ける働きをします。 胆汁は…
続きを読む ● 犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは 犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)は、膝関節の前面にある「膝蓋骨(ひざのお皿)」が本来の位置から外れてしまう関節疾患です。特に小型犬(チワワ、トイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなど)では、膝蓋骨が内側に脱臼する内方脱臼が多く、膝蓋骨が外側に脱臼する外方脱臼は中型・大型犬に多く発症します。原因としては、先天的な骨格の異常(大腿骨滑車の溝が浅い・…
続きを読む 心筋症とは、心臓の筋肉に構造的、もしくは機能的な異常が起こり、心臓の機能が低下してしまう病気のことを指します。 猫ちゃんの飼い主さまはよくご存知かもしれませんが、心筋症は猫ちゃんでは一般的な病気であり、循環器疾患の中で猫の心筋症は死因のトップ10の1つに入るとっても怖い病気です。 進行すると突然死や突然後足が麻痺してしまう大動脈血栓塞栓症(ATE:Arterial Thromb…
続きを読む 🐾 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)とは ~ 高齢のワンちゃんに多い心臓の病気 ~ 僧帽弁閉鎖不全症とは、犬の心臓病の中でも特に多く見られる病気で、高齢の小型犬に多く発症します。心臓の左側にある「僧帽弁(そうぼうべん)」という弁がうまく閉じなくなることで、血液が逆流し、心臓に負担がかかる状態です。 🐾 主な症状 ~こんな症状ありませんか?~ これらの症状が見…
続きを読む 🐾 会陰ヘルニアとは? 犬の会陰ヘルニア(えいんヘルニア)とは、肛門の周囲にある筋肉が弱くなり、お腹の中の臓器(腸や脂肪など)が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。特に去勢していない中高齢の雄犬に多く見られます。 ちなみに「会陰」とは肛門の周囲の組織を指し、「ヘルニア」は本来あるべき臓器や組織が、筋肉の隙間から飛び出してしまう状態を言います。 🐾 会陰ヘルニアの主な原因 会陰ヘ…
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