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よくある疾患・症状について

よくある疾患・
症状について
COLUMN

こちらのブログでは、患者さまからよくご相談をいただく症状や病気について、実際の当院での治療例を交えてご紹介しています。
患者さまの病気に関するお悩み解消のお役に立てれば幸いです。

犬と猫の横隔膜ヘルニア(腹膜心膜横隔膜ヘルニア:PPDH)

― 先天性疾患の早期診断と外科治療に対応する専門診療 ―

🐾 横隔膜ヘルニアとは?

横隔膜ヘルニアは腹膜心膜横隔膜ヘルニア(Peritoneopericardial Diaphragmatic Hernia:PPDH)とも呼ばれ、横隔膜が正常に形成されず心臓を包む薄い膜(心膜)と結合することで腹部臓器が心膜腔内に移動してしまう先天性疾患です。発生は非常に稀で、通常は症状が軽いため偶発的に発見されますが、重症例では腹腔内臓器(肝臓・腸・胆嚢など)が心膜内へ入り込むため、呼吸器症状、消化器症状、発育障害や肝障害を引き起こすことがあります。PPDHは胸部X線検査や超音波検査、CT検査を用いて診断することができ、治療には外科的手術が必要となります。

犬と猫のどちらにも発生しますが、猫での発生がやや多いと報告されています。猫では長毛種のヒマラヤンやメインクーンで多く発生する傾向があります。

🐾 犬と猫の横隔膜ヘルニアの特徴

■ 発症原因

  • ほとんどが先天性奇形、交通事故による外傷性も多い
  • 胎生期の横隔膜形成異常
  • 他の先天性疾患を併発することもあり

■ 好発動物

  • 若齢で発見されることが多い
  • 健康診断のレントゲン検査で偶然見つかるケースも多数あり
  • 犬よりも猫での発生率が高い(犬: 0.015% vs 猫: 0.062%)
  • 猫では短頭種や純血種で報告あり(ヒマラヤン, メインクーンなど)

🐾 主な症状

無症状の場合もありますが、以下のような症状が見られることがあります。

  • 呼吸が浅い・呼吸困難
  • 運動を嫌がる
  • 嘔吐や食欲不振
  • 発育不良(子犬・子猫)
  • 心雑音

無症状でも将来的に心機能や呼吸機能へ影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

* 特に、子猫さんを新しくお迎えした際に、「なんとなく息が荒い」「猫じゃらしやおもちゃで遊ぶとすぐ疲れてしまい呼吸が荒くなる」といった症状でご来院され、検査をすると横隔膜ヘルニアが発見されるケースが多いです。

🐾 診断方法

  1. 聴診

  ・心音が聴取しづらい、胸部で腸の蠕動運動を聴取

  1. 胸部レントゲン検査
  • 心陰影の拡大、胸骨付近の横隔膜ラインが不鮮明
  • 心膜内に軟部組織陰影

② 超音波検査(心エコー)

  • 心膜内に肝臓や腸などの腹腔臓器が逸脱していることを確認
  • 心機能評価(左心房拡大、心奇形の有無、弁膜疾患の有無、血管奇形など)

③ CT検査(精密検査)

  • ヘルニア孔の位置と大きさを正確に把握
  • 手術計画に重要

当院では外科治療を実施する際の術前評価として胸部レントゲンやエコー検査、CT

検査を組み合わせた、精密画像診断を実施しています。

🐾 治療方法

■ 無症状の場合

  • 経過観察
  • 定期的な画像検査

■ 症状がある場合・将来的なリスクが高い場合

▶ 外科手術(根治治療)

当院の外科手術では以下の手技を行います:

  1. 心膜内へ脱出した臓器を腹腔内へ整復
  2. 横隔膜欠損部の縫合閉鎖(単純閉鎖 / 人工メッシュ材料による横隔膜再建 / 自己筋肉による横隔膜再建手術  )

 ▶︎ 手術のポイント

  • 全身麻酔管理
  • 開腹アプローチによる心膜腔内に逸脱した腹腔臓器を牽引・整復
  • 心臓周囲操作のため高度な外科治療

* 横隔膜ヘルニアの孔(あな)と心膜腔内に逸脱してしまう腹腔臓器の種類や状態は、それぞれの患者さまによって全く異なります。そのため、ひと口に横隔膜ヘルニアと言っても、手術の難易度や患者さまの全身状態も全く違うため、手術前に入念な身体検査・画像検査を行い、綿密な手術計画を立てることが重要です。

当院では、精密な術前検査による患者さまの的確な評価に基づき、呼吸循環管理に配慮した麻酔下での安全な外科治療を行っています。

🐾 予後について

  • 手術成功率は比較的高い(臨床症状の改善率:85%)
  • 多くは良好な長期予後
  • 合併奇形がある場合は個別評価が必要

*若齢で無症状の時に偶然発見された場合は、手術成功率と術後の経過は良好であるのに対し、慢性経過で横隔膜ヘルニアに関連した症状が認められている高齢の患者さまの場合は、術後の死亡リスクがやや高くなり、経過回復にも時間を要することがあります。

そのため、当院ではなるべく若齢時に横隔膜ヘルニアと診断した場合は、症状の進行や将来的な合併症を防ぐ目的で外科手術をお勧めしています。

横隔膜ヘルニアは早期発見・適切な外科治療により正常な生活を送ることが可能です。

🐾 飼い主様へ

心膜横隔膜ヘルニアは、
「症状がないから大丈夫」
という疾患ではありません。

将来的な呼吸障害や心機能への影響を防ぐためにも、
若齢時の胸部レントゲン検査や超音波検査などの画像検査による早期発見・早期治療が重要です。

🐾 当院の専門診療の特徴

  • JAHA外科認定医による専門診療体制
  • 術前の精密な画像検査(レントゲン・エコー・CT検査)による精密評価
  • より高度な麻酔科管理・外科手術体制
  • 術後のICUによる集中管理

心臓と横隔膜が関与する高度外科疾患のため、当院では経験豊富なJAHA外科認定医が診断と治療を実施しています。

🐾 以下のような場合はぜひご相談ください

  • 健康診断で「心陰影拡大」と言われた
  • 若齢で呼吸が苦しそう
  • 先天性疾患を指摘された
  • 他院で手術を勧められて迷っている

🐾 犬と猫の心膜横隔膜ヘルニアなら当院へ

当院では、
画像診断から外科治療、術後管理までJAHA外科認定医が一貫対応しております。

大切なご家族の命を守るため、
専門的な診断と最適な治療をご提案いたします。

横隔膜ヘルニアと診断され、今後の治療方針にお悩みの際は、当院までお気軽にご相談ください ☎️

<連絡先>

📞TEL:  03-6454-7522/ 📠 FAX: 03-6454-7533

📩Mail: oliver.ah3737@gmail.com 

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