
よくある疾患・
症状についてCOLUMN
こちらのブログでは、患者さまからよくご相談をいただく症状や病気について、実際の当院での治療例を交えてご紹介しています。
患者さまの病気に関するお悩み解消のお役に立てれば幸いです。
犬の股関節脱臼とは?|原因から治療法までJAHA外科認定医が詳しく解説 |
犬と猫の股関節脱臼とは、太ももの骨(大腿骨頭)が骨盤側の受け皿(寛骨臼)から外れてしまった状態を指します。
正常な股関節は球状の関節構造をしており、スムーズで安定した歩行を可能にしていますが、脱臼が起こると強い痛み・歩行困難・後肢の異常姿勢が生じます。
股関節脱臼は緊急性の高い整形外科疾患であり、早期診断・早期治療がその後の回復や予後を大きく左右します。
🐾 犬と猫の股関節脱臼の主な原因
① 外傷(交通事故・高所からの落下)
最も多い原因です。
交通事故、段差や階段からの落下、激しい衝突などにより、強い外力が股関節に加わることで脱臼が発生します。
② 股関節形成不全の併発
大型犬や成長期の犬に多い股関節形成不全がある場合、関節の安定性が低く、軽い衝撃でも脱臼を起こしやすくなります。
③ 関節支持組織の損傷
関節包や靭帯が損傷・断裂することで、股関節が正常な位置を保てなくなります。
【このような症状が見られたら要注意!】
- 突然、後ろ足を地面につけなくなった
- 歩き方がおかしい、足を引きずる
- 後肢が外側または内側に不自然に向いている
- 触ると強く嫌がる、鳴く
- 元気がなく、動こうとしない
これらの症状が見られる場合、犬の股関節脱臼の可能性があり、早急な受診が必要です。
🐾 犬と猫の股関節脱臼の診断方法
当院では以下の検査を組み合わせて正確に診断します。
● 身体検査・整形外科的検査
歩行状態、関節の可動域、痛みの有無を評価します。
● レントゲン検査(X線検査)
脱臼の有無、方向(前方脱臼・後方脱臼)、骨折の併発を確認します。
治療方針決定において最も重要な検査です。

🐾 犬と猫の股関節脱臼の治療方法
● 非観血的整復(徒手整復)
脱臼直後(通常2~3日以内)であれば、麻酔下で関節を元の位置に戻す治療が可能な場合があります。
整復後は、股関節の脱臼方向に応じて、包帯固定(エーマースリング、ホブルスリング)を行い、ケージレストを行います(2~4週間)。

※再脱臼のリスクがあるため、適応症例は慎重に判断します。
● 外科的治療
以下のような場合には手術が必要となります。
- 徒手整復が困難な場合
- 再脱臼を繰り返す場合
- 関節包や靭帯の重度損傷
- 股関節形成不全を伴う場合
<主な手術方法>
- 関節包修復術
- 大腿骨頭骨頸部切除術(FHNO)
- トグルピン固定法
犬の体重・年齢・活動性に応じて、最適な手術方法を選択します。
当院では、術後の再発の不安がないため、大腿骨頭骨頸部切除術(FHNO)を実施しています。


🐾 治療後の経過と予後
早期に適切な治療を行った場合、多くの犬で良好な歩行機能の回復が期待できます。
一方、治療が遅れると慢性的な痛みや変形性関節症を引き起こす可能性があります。
治療後は
- 適切なリハビリ
- 体重管理
- 運動制限
が非常に重要です。

🐾 犬と猫の股関節脱臼でお悩みの方へ
犬と猫の股関節脱臼は、迅速な診断と治療が将来の生活の質(QOL)を大きく左右する疾患です。
「急に歩けなくなった」「後ろ足の様子がおかしい」と感じた場合は、早めに当院までご相談ください。
整形外科診療に精通した獣医師が、愛犬の状態に合わせた最善の治療をご提案いたします。
<連絡先>
☎️TEL: 03-6454-7522/ 📠 FAX: 03-6454-7533
📩Mail: oliver.ah3737@gmail.com
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